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かこがわ食堂のマドンナ

かこがわ食堂 常連さんの物語

かこがわ食堂の朝は、いつもと変わらない賑やかさで始まる。厨房からは、店主のてっちゃんの小気味良い鍋を振る音が響き、フロアではスタッフのけんちゃんが「いらっしゃいませ!」と元気な声をあげる。そんな活気ある店の片隅、窓から差し込む光が心地よい11番テーブルは、今日も彼女の指定席だ。

午前9時、扉をくぐり現れるのは、てっちゃんが心の中で「マドンナ」と呼ぶ、ちょっと年上の女性のお客様。昔と変わらぬ気品をまとった立ち居振る舞いは、まさに店の看板娘(?)と言ってもいい。てっちゃんは厨房からそっと目を向け、けんちゃんに合図を送る。けんちゃんは心得たもので、「いつものですね!」と声をかけながら、迷いなくアイスコーヒーと「アーモンドトーストよく焼き」のオーダーを厨房に通す。

彼女の流儀は昔から変わらない。テーブルに運ばれてきたアイスコーヒーにゆっくりと手を伸ばし、アーモンドトーストの香ばしい匂いを楽しみながら、煙をくゆらせる。そして、お会計はいつもその場で、先に済ませるのが彼女のスタイルだ。何を考えているのか、その表情からは読み取れないが、どこか遠くを見つめる瞳には、多くの物語が秘められているようにてっちゃんには思える。

彼女がてっちゃんの店に来るようになったのは、てっちゃんがまだ20歳、駆け出しの会社員だった頃だ。当時は無線、そう、トラックの運転手さんたちが使う無線クラブの会合を毎月開いてくれていたという。その頃から変わらず、てっちゃんが独立して「かこがわ食堂」を開いてからも、家がすぐ近所ということもあり、毎日欠かさず顔を出してくれる。

旦那様もまた、長距離トラックの運転手で、てっちゃんの店の常連だ。そのお父様がかつては「有名な親分」だったという話は、この地域の人間なら誰もが知る伝説のようなものだ。そして息子さんもまた、若い頃はやんちゃだったと聞くが、今では腕利きの中古車屋さんとして店を切り盛りしている。親子三代にわたってかこがわ食堂の味を愛し、店に足を運んでくれる。この店には、そんな歴史と絆がぎゅっと詰まっている。

てっちゃんは、今は込み入った会話を交わすことはないが、厨房の中から毎日、感謝の気持ちでいっぱいだ。けんちゃんもまた、てっちゃんの意図を瞬時に察し、一を言えば十を動く。お客様との間には、言葉にはできない信頼関係、阿吽の呼吸が生まれている。

今日も、てっちゃんは心を込めてアーモンドトーストを焼き上げる。カリッとした食感と香ばしいアーモンドの香りが、今日も彼女の朝を、そしてかこがわ食堂の歴史を彩る。

 

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加古川人の応接間

かこカフェ かこバル

かこがわ食堂

 

JR加古川駅南に車で5分

駐車場40台 客席71席

兵庫県加古川市加古川町粟津90-2 

 

tel 0794262622

9:00~21:00

 

●アクセス方法

加古川バイパス加古川インターを南へ。大川町交差点を左折。加古川駅前東交差点を右折南下。粟津交差点を越え200メートルで左側にかこがわ食堂はあります。

明姫幹線からのお越しならば、鶴林寺西交差点を北へ。

北在家交差点を越え交番を通り過ぎてすぐです。

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ミッション

かこがわ食堂は

便利で気持ち良い飲食店です

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